ビタミンD

先日、空手の稽古で師範に『あ、食のプロが居てるじゃないですか!ビタミンDって何に含まれてるんでしたっけ?』という質問を投げかけられて、『え、何でしたっけ?』というプロらしからぬ回答をしてしまいました( ̄∇ ̄)食品に含まれるビタミンを考えた事は二十代のころに調理師免許を取るために、試験勉強してた時くらいかもしれません。

ビタミンDといえば、カルシウムの吸収率を高めることでよく取り上げられますが、実は豊富にビタミンDを含む食材は限られており、食品から摂取することが難しいと言われています。

ビタミンDを多く含む食品の代表格は『キノコ類』なんですが、キノコなら何でも良い訳ではなく、限られたキノコ類に多く含まれます。その中でも簡単に手に入るキノコはマイタケでしょう。その他に魚類では『鮭』が代表格ですね。あと『シラス干し』にも多く含まれているそうです。

ビタミンDが不足すると小腸や腎臓からのカルシウム吸収が不十分となり、骨や歯の形成もうまくいかなくなり、赤ちゃんや子どもではくる病、成人では骨軟化症を引きおこすといわれています。

一方では取り過ぎによって、高カルシウム血症、腎障害、軟組織の石灰化など過剰症をまねくおそれがあります。これは、食品によって過剰摂取するというより、サプリメント等によるものです。食品によってビタミンDを取り過ぎるということは無いでしょう。

また、ビタミンDは日光にあたることで皮膚でも生成されることで有名です。手のひらを太陽に10分程度かざすことで、1日に必要なビタミンDが合成されるといわれています。

そして話は最初に戻りますが、空手の師範が何故そういう話をされたかというと、『免疫力を高める効果』がビタミンDにあって、これから流行するであろうインフルエンザウイルス対策をしましょう、というお話でした。

私が調理師試験を受けた頃はまだ知られてなかったようですが、ビタミンDは免疫細胞に作用し、体内に侵入してきた細菌やウイルスを撃退する免疫の働きをサポートします。具体的にはビタミンDの摂取により、風邪やインフルエンザなど感染症にかかりにくい体作りをサポートし、花粉症の改善も期待できるといわれています。

ビタミンDは脂溶性の栄養素なので、油と一緒に摂摂取することで効果的に身体に取り入れることができます。黒天KURO-TENの中で一番のビタミンD及びその他のビタミンが豊富なメニューは『いろいろキノコの温製サラダ』でしょう。このサラダはオリーブオイルとニンニクでマイタケ、椎茸、エリンギ、シメジをソテーしたものを、温かいままオイルごとドレッシングにして生野菜と共に召し上がっていただくサラダです。サラダには、パプリカや紫タマネギやミニトマトも使用していますので、ビタミン宝庫サラダと言っても良いでしょう( ^ω^ )

『いろいろキノコの温製サラダ』

食品に含まれる栄養素についてもう一度勉強してみようという気になりました。といってもプロとしては当たり前のことですが…