YouTubeチャンネル最新情報

最近ブログ投稿なかなか出来てませんが、YouTubeチャンネルは日々更新しています( ̄∇ ̄)

【狩猟編】単独忍び猟その2『オス鹿を待ち伏せして一撃で仕留める!そして考察』https://youtu.be/maqvxeJnu74?si=2-L5do_RSN0aiQLN

【狩猟編】単独忍び猟『鹿の行動を先読みして待ち伏せして仕留める』https://youtu.be/MkOVHvm7Tok?si=lww0CKJq7x1AusCn

【狩猟編】料理人の狩猟な一日※閲覧注意 狩猟鳥獣の止め刺し、放血、解体などの映像があります。
https://youtu.be/qRMe-5i3VAk?si=Ljz1-gKdgTLLoBSn

【開墾ブラザーズ】農業初心者の開墾シリーズN0.15『菌ちゃん先生凄いことに!植え付け編』https://youtu.be/jlGpysn_7K4?si=Aof5iXLnIw5J6HSW

【開墾ブラザーズ】農業初心者の開墾シリーズN0.14『イノシシわな猟大作戦』※閲覧注意 自作した電気止め刺し機を試してみたら凄かった!https://youtu.be/Z4IVFJajv-0?si=4UUU-o1MUAhHhYTa

【開墾ブラザーズ】農業初心者の開墾シリーズN0.13『イノシシわな猟大作戦』箱罠を使って里山の有害鳥獣駆除https://youtu.be/S7hDw-euF-Y?si=8iokCmGfwHBgA428

【開墾ブラザーズ】農業初心者の開墾シリーズN0.12『菌ちゃん先生の畝作り 一本目完成』
https://youtu.be/jIA9zFd_9Dk?si=ZW3FgpCQYHDfAYDU

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遅ればせながら

諸事情あり遅くなりましたが猟期前の射撃練習に行ってきました!

努力義務なので罰則などは有りませんが、狩猟者は初出猟の前一か月以内に射撃練習を行わなければなりません。その猟期に使用予定の銃器全ての練習と確認をしなければなりません。

これは、特別に許可を与えられて銃器を所持しているのですから当然の責務です。もともと兵器として進化を遂げてきたものですが、それを人間の社会のために役立てることが猟師の役目です。人が壊してしまった自然を出来る限り未来へ残すために必要な事だと思います。

とにかく、今期も前期と同様のセッティングなので、スコープの照準が合っているかの確認と、山中で想定される射撃姿勢で50メートル先の的にどれだけ命中さそられるか、そんな確認を行ってきました。

結果は以下の通り

下の2発はガク引きした証拠

ちゃんと撃てればある程度集められたので、落ち着いて狙うことが出来れば当てられるでしょう。(それが難しいのですが)

さっそく支部の皆さん猟に出て獲物を獲ったようで、グループLINEが猟期で賑やかになって来ました。私も時間を作って山に入りたいと思います。

狩猟免許を取得するには

まず、狩猟免許には使用する猟具の違いによって4種類の狩猟免許があります。

⑴網猟免許:網(むそう網、はり網、つき網、なげ網)

⑵わな猟免許:わな(くくりわな、はこわな、はこおとし、囲いわな)

⑶第一種銃猟免許:装薬銃(ライフル銃、散弾銃)

⑷第二種銃猟免許:空気銃

これらの狩猟免許を取得するには、狩猟について必要な適正、技能及び知識に関して、住所地の都道府県知事が行う試験に合格することが必要です。私が居住する奈良県では毎年7月と8月に1回ずつ4種類全ての試験が行われ、12月にわな猟試験のみが追加で行われています。

私は、令和2年12月に行われたわな猟試験を受験して、翌年7月の第一種銃猟試験を受験しました。各都道府県により試験が行われる時期や回数は異なりますので、各都道府県のホームページ等で確認してみてください。

ここでは、私が受験したわな猟試験と第一種銃猟試験について説明したいと思います。

まず、わな猟試験ですが都道府県で行われる試験に合格すると都道府県知事からわな猟免許が与えられます。各都道府県によって若干の違いがあるようですが、試験の内容は主に3つあります。

①筆記試験:狩猟に関する法律や猟具、猟法の知識などを問う筆記試験

②鳥獣判別試験:狩猟が認められている鳥獣とそうで無い鳥獣の判別試験

③実技試験:指定された猟具を正しく扱える、使用禁止猟具を判別できるかを問う試験

これらの3つの試験を1日で行います。奈良県の試験では、午前中に筆記試験と鳥獣判別試験が行われて、その場で合否が発表され、合格者のみが午後からの実技試験を受験できる、という流れだったと思います。奈良県では、これらの試験対策のために猟友会が講習会を実施していますので、そちらを受講すれば試験の内容を把握することができるので、受講をお勧めします。

さて、第一種銃猟免許についてですが、この免許を取得したからといって、すぐに猟銃を使った狩猟ができるわけではありません。この第一種銃猟免許は、猟銃を使用して狩猟を行うことを許可する免許であり、猟銃を所持することを認める免許ではありません。この免許とは別に、猟銃を所持するために、住所地の都道府県公安委員会から、銃刀法に基づく「鉄砲所持許可」を得ることが必要です。

従って、都道府県が行う第一種銃猟免許試験と同時に、住所地の都道府県公安委員会に銃砲所持許可申請の手続きを行わなくてはなりません。窓口は、管轄の警察署の生活安全課である場合が多いです。

【所持許可申請の手続きの簡単な流れ】

申し込み

猟銃等講習会(知識試験)の受講

技能検定等(射撃実技試験)

銃の所持許可申請

銃器の購入及び確認

まずは、お住まいの住所地管轄の警察署内生活安全課を訪ねて「銃器の所持許可を申請したいのですが。」と言ってみてください。ほとんどの場合、「そんな物要らないでしょ。」と突っぱねられることでしょう。

ここからのお話はまた後日‥‥

単独忍び猟の様子
オス鹿を待ち伏せから仕留める
巻狩りの様子
これが届くと猟師としての実感が湧きます。

命を頂きました

再び五條へグループ猟に参加しに行って来ました。

集合場所も時間も前回と同じ午前8時半、先輩猟師の皆さんが続々と集まって来ました。

今回は最初、前回とは別の山に入りました。私はマチ(獲物を待ち伏せして仕留める役目)を担当するので、山を登った所で猟犬の投入を待っていました。無線からは『犬入れるよー』の声がかかりました。

勢子(獲物をマチの方へ追い立てる役目)の先輩方が犬と共に下方から山に入りました。しばらくして、『メス鹿2頭出たよー』と無線連絡入りました。

しかし、そこから道路を渡ってマチとは反対の山に向かったらしく、私達が待ち構えている斜面には鹿はやって来ませんでした。

そのまま1匹の犬は鹿を追跡して反対の山を登ってしまっているので、マチを引き上げて犬を追いかけて反対の山に車を走らせました。

山はジムニー大活躍
この茂みのはるか向こうに犬が居てます
ここは前回も来た山

なんとか犬を回収して『どうせやったらこの山やろかー』とリーダーが言いました。そこは前回も入った山でした。『じゃあ僕は前と同じ場所でマチやりますね!』と前回登った斜面をよじ登って、少し窪みになった所に身を隠してスタンバイしました。

猟犬はそれぞれ首にGPSの発信機を装着してるので、ハンディーの地図表示から位置を知ることが出来ます。それを見る限りだと鹿を追って反対の斜面を走っているようです。

この感じだともう獲物は来ないかなと、気を抜きかけたその時でした。無線機から、数匹の群れが私達の方にやって来ると連絡が入りました。

『前回と同じ失敗はしないぞ』と肝に銘じて、銃を構える手にも力が入っていました。

その数十秒後でした。地面を蹴る蹄の音と枯れ枝が折れるような音が近付いて来ました。四、五頭の鹿の群れです。

すかさず私はスコープで獲物の位置を捉えました。『スコープを覗いて獲物に合わせるんじゃない、自分の目にスコープのレチクルを合わせなさい。』その師匠の言葉どおり練習していたので、瞬時にスコープの照準は木々の隙間をぬって一頭のオス鹿の左胸上部、致命傷を与えられる位置に照準を合わせていました。一瞬で絶命させることで、その子の肉は美味しい肉にしてあげることが出来ます。ここしか無い!そう思って引き金を引きました。

私はとっさに左胸を狙いましたが、よく考えたら私から見た左は鹿にとったら右胸でした。左胸の心臓の少し上、止めざしする位置を狙ったつもりでしたが、後から冷静に考えると狙っていたのは心臓と反対側の右胸でした。

弾丸は胸から入って左の背中へ抜けていました

しかし、弾は狙い通りの右胸から入って背中から抜けていました。結果としては即死する位置に当たっていたと思います。転がり落ちて行った鹿のもとへ斜面を降りると、そこには息絶えた雄の鹿が横たわっていました。

駆けつけて下さった先輩猟師に血抜きのためのナイフの入れ方を教えてもらい、自らの手でナイフを心臓の上動脈あたりに一気に入れました。すると、押し出されるように空気が出てくると同時に、真っ赤な血液が溢れ出てきました。

今まで数えきれない魚や海老の命を奪うことはありましたが、人間と同じ哺乳類の命を奪うことは、これが初めて。極めて人間と同様の構造をした体から流れる血液を見た瞬間、『生きるということはこういう事か。』今まで見過ごしていたことを気付かされたような気がしました。

人間が口に出来るもの、それは全てこの世に生を受けたものに限られます。しかし、文明が発達した現在では加工技術と流通技術が進み、生きている物を食している感覚が薄れているように感じます。肉といえば、スーパーに並んでいるパッキングされた切り身を想像することが、当たり前の世の中だと思います。ほとんどの人は、血が滴る肉と骨の塊を想像しないでしょう。

私たちは常に他の生き物の命を頂いて生き延びているんだ

そんな当たり前の事実を目の前に突き付けられた瞬間でした。

その仕留めた雄の鹿は一歳か二歳といったところ。体重は35キロから40キロくらいと思われます。鹿としては大物ではありません。でも、山から車のある道路まで引きずり下ろすには、かなりの労力を使いました。一人で仕留めた鹿を引きずって山を歩きながら、命の重さを感じていました。

そのあとは、先輩猟師の手で解体するところを学ばせて頂きました。

猟師としての一歩を歩み出すと同時に、責任の重さを実感した日になりました。

初めての単独忍び猟

狩猟を始めようと思って色々と調べ始めた頃にこのキーワード『単独忍び猟』ってなに?めっちゃ気になる!好奇心でいっぱいになりました(笑)少年の心をくすぐられる様な感覚ですかね。

そもそも狩猟免許を取得するきっかけになったのは一昨年に生駒のTさん(ジビエの師匠&変態師匠と呼んでいる笑)に勧められたからで、そして銃まで免許を取得したのは、わな猟免許を取得して北葛城支部の支部長さんにお会いするようになり、そこで猟師の高齢化と減少問題、獣害問題等を知り、『君のような若い猟師がこれからの世代を引っ張って欲しいんや。』という支部長さんの言葉で今に至っています。

今でもその想いは変わらず、『誰かがやらねば』の精神で精進していこうと思っています。しかし、単独忍び猟は私自身も興味の湧くところ。やらねば精神と興味が合わさって良い気持ちで取り組んでいく事が出来そうです。これから自分がやる事が全て繋がって、少しでも社会貢献になる様に努力していきたいと思います。

狩猟に愛用しているジムニー

さて、今回の単独忍び猟というものの、忍び?はたして忍べてたのか?というところです。まず、猟での歩き方は登山と違ってただ進めば良いのではなく、なるべく足音をさせず気配を消す事に気を配らなければなりません。そして少し進んでは立ち止まって周りの音に耳を澄ます。落ち葉が落ちてくる音も獲物の音に聞こえたりしてきます。山の中ではジャンパーポケットのジッパーを下げる音でさえ大きく感じます。ましてマジックテープを剥がす音なんて立てた時には近くの獲物は逃げてしまうと思います。

そして、初めて入る山では獲物がどういう行動をしているのかを知るところから始めないと、入った所がすでに獲物の溜まり場だった場合、自分が入り込んだ時にはすでに遅く、自分の気配で獲物は遠くへ逃げてしまっているでしょう。山を熟知して獲物が居るであろう場所を予測し、その場所に対してなるべく風下で自分の姿が見えにくい方向からアプローチしていく。これが必要だと思いました。

水飲み場があるので小川沿いに入りました
この谷は上から回り込んだ方が良さそうでした

今回は初めて独断で山選びから忍び猟までやってみて、反省や気付きも多くあり、次の出猟に活かせたら良いなと思います。

単独忍び猟の様子
オス鹿を待ち伏せから仕留める
巻狩りの様子

巻狩

私が今年から所属させて頂いている猟友会五條支部の巻狩(グループで獲物を追い詰めて捕獲する猟)に参加してきました!

五條市といえば吉野川を挟んで南の山奥まで広がっている山間部が大部分を締める市です。その山間部に入る手前に集合場所があり、早朝に私を含む9名の鉄砲撃ちと3匹の猟犬が集合しました。

ほとんどの方が初対面でしたが、師匠の紹介ということもあり、皆さん快く私の事を受け入れてくれました(^O^)

『さぁ行こかー』

全員それぞれの車に乗り込み山奥へと出発しました!

私はマチという獲物を待ち伏せる役目をすることになっていたので、山の上と下に別れたチームの上側に居てました。山の下から犬を放って上に向かって獲物を追い詰めていきます。

私がマチに付いたのはちょうど小さな谷になっている一番奥のマチ位置でした。

この方向から鹿が走ってくるなと予想していました。

山の中でひとりぼっち、とてもあたりは静かでメンバーそれぞれ持ち場について周りに人の気配も無くなりました。

足場の確認、矢先の安全確認をして、緊張しながらスラッグ弾を1発装填して待機していました。射撃場以外の装填はこれが初めてなので、とても特別な緊張感を味わい、この初心の緊張感はいつまでも忘れてはいけないなと肝に命じました。銃の所持許可を取るにあたり、過去の悲惨な事故例を頭に入れてるので、確認の重要性は十分理解しています。安全第一で猟をすることを常に心掛けたいと思います。

しかし、予想していた方向と真逆の方向から何かの気配と足音らしき物音が聞こえてきました。

首だけを左後方に向けて後ろを確認すると、奈良公園では見ることが出来ないほど立派な角を持った雄鹿が私の方に向かって来ていました。その後ろにはもう少し小さな雄鹿一頭と雌鹿三頭が群れとなって歩いていました。私はちょうど良い太さの木の根を足場にして静止していたので、鹿の群れは私の存在に気づくことなくどんどん私の方に近づいて来ます。

私は一旦、銃を真上に向けて木の幹をかわし、体を反転させて後ろから近づいて来る立派な雄鹿の頭にスコープの照準を合わせました。

『仕留められる』

今引き金を引けば確実にこの雄鹿を仕留められる。そう思った瞬間引き金を引くことを躊躇ってしまいました。

反対方向は完全に矢先の安全確認をしていなかったことと、あまりに立派な鹿を見られた感激で引き金を引くことに迷いました。

その躊躇した瞬間、スコープ越しにその雄鹿と一瞬目が合いました。私はあの瞬間の感覚を一生忘れないと思います。おそらく群れのリーダーであろうその雄鹿が私の存在に気づくなり、群れは先輩たちが居る方へ方向転換して走って行きました。

そっちはダメだ!

そう思った時でした。先輩猟師たちの銃声が次々と響き渡りました。

無線からは鹿が走る方向を支持する声が聞こえて来ます。何発も銃弾を受けながらその雄鹿は走っているようです。

『私があの時仕留めていれば…』

私は至近距離から頭に照準を合わせていたので、撃っていれば即死させていたと思います。躊躇うということはこういう事なのだと実感し、もうこのミスは繰り返さないと心に決めた瞬間でもありました。

後ほど変わり果てた雄鹿を私自らナイフで解体し、肉は持ち帰りました。お店の賄いカレーになる予定です。

めった撃ちにされてしまいました

このやり方では食肉として販売することは不可能です。しかし、国の方針に従い猟師は駆除を続けています。料理人としてこのジレンマと闘いながら、自分に出来る事を模索していきます。

初撃ち

自分の猟銃のスコープ調整のために再び京北総合射撃場に行ってきました)^o^(

猟で使う弾丸は散弾ではなくスラッグ弾

私は競技としての射撃をしたいわけでは無くて、あくまでも狩猟のスキル向上のために射撃場を利用したいと思っています。この射撃場はスラッグ弾も撃つことが出来るので、これからお世話になると思います。

『焼肉ハント』オープンしました!

皆さまお待たせしました!コロナ禍で一年以上休業を余儀無くされていた我が社の3号店『ワイン食堂くろべえ』を完全リニューアルして『焼肉ハント』がついにグランドオープンです(*^ω^*)

シックで落ち着いた雰囲気に出来上がったと思います
沢山のお祝いのお花を頂きました!
店内と店頭では並べられないくらい沢山ありがとうございます!

『焼肉ハント』は本当に美味しいお肉とオシャレにお酒を楽しんで頂きたいお店です。仙台牛を中心に黒毛和牛の焼肉を楽しみながらシェフによるジビエ料理、ソムリエ厳選のワインを堪能してみてください(*^o^*)

弟の悠人と初めて一緒に創り上げたお店です!全く宣伝等を行わずゆっくりスタートですが、地元に無くてはならないお店になれるように精進していきたいと思います。よろしくお願い申し上げますm(_ _)m

焼肉ハント↓

https://k717604.gorp.jp/

都会と田舎

都会と田舎どっちが好きか聞かれると迷わず『田舎』と答えます。幼い頃、田舎のおじいちゃん家に遊びに行くことや、山奥の小川に家族でキャンプに行ったりと田舎の自然に触れた記憶は、今でも忘れられない良い想い出です。

もちろん都会と呼ばれる場所の楽しさも知っていますので嫌いではないです。むしろ、都会にゆっくり出掛けることも好きな方です。

では、どうして田舎が好きって答えるのか。それはやっぱり自然が多く残っているからですね。人がデザインして洗練された街の風景も好きですが、田舎の田園風景や野山の景色には及びません。

ついつい私たちは人間の生活圏である、都会や住宅地が世界の全てであるかのような感覚になりがちですが、地球上の大半は海と山の自然です。自然の中で少し場所を分けてもらって人間が生活しているに過ぎません。

その人間がどんどん自然を壊して、地球の気温を上昇させ、人間以外の生物をどんどん絶滅させて、地球規模では人口増加中です。

最近私は山の中に入ったり都会に出てきたりと、人間の営みについて考える事が多く、自然があっての人間の生活だということを気付かされます。

自然の恵みがなくなると人類は絶対に生きてはいけません。それを忘れてはいけないと考えると同時に、自分が死ぬまでにいったい何が出来るのか。未来の子供達に豊かな自然を残すために、少しでも出来ることは無いかと考えるようになりました。

まずは猟師として、そして料理人として出来ることから考えていこうと思います。

本物の猟師

最近は狩猟の話題が少々多めですが、本日も狩猟に関するお話です。

昨年の狩猟免許試験に合格しただけでは、まだ正式に猟師として認められた訳ではありません。まず、地元もしくは知人の紹介によって猟友会に所属し、自分が狩猟を行う地方自治体に狩猟者登録を行って初めて狩猟を行うことが認められます。さらに、獣害駆除などの依頼を受けられるのは3年以上経験を積んだ猟師に限られます。まだ私は狩猟者登録をしていないので、今年の11月15日から始まる次の猟期から猟師一年生となります。

猟期というのは、原則11月15日から翌年2月15日までのことで(北海道は10月1日から翌年1月31日)その間だけ狩猟を行うことが許可されています。

次の猟期が始まるまでに地元の猟友会に入れてもらうために、知人を通じて北葛城支部の支部長さんを紹介して頂きました。

さっそく電話をして諸事情をお話させて頂くと、『そういうことなら家に来なさい』と言って頂きお宅にお邪魔することになりました。

香芝市内にあるお宅を位置情報を頼りに探していると、車の荷台に狩猟の教本や雑誌で見たことのある金属の箱や檻が積んであるお宅を発見したので、間違いなくこのお宅だなと車を停めました。

すると、私の父と同じ世代かなと思われる少し小柄な男性が出迎えてくれました。まさしくこの方が、私がお会いしたかった支部長さんでした。

どうして私がこの支部長さんにお会いしたかったかと言いますと、知人を通じてこの方の話を聞かされていました。『猟友会のお師匠さんと呼ばれている方で、お歳はすでにおじいちゃんと言っても良いお歳にもかかわらず、猟銃を片手に猟犬と共に山に入り、一人で数十キロのイノシシを仕留めて担いで山を降りてくる、そんな人がいてるんです。』と。

さっそく、お宅にお邪魔させて頂き猟友会の仲間にして頂きたい旨をお伝えすると快く『若い人が来てくれて嬉しい。』とおっしゃってくださいました。これは全国的なお話になりますが、現在は猟師の高齢化と若手不足が問題になっており、深刻な農作物の獣害対策が困難になりつつあるようです。

奈良県内でも同様で、私のような社会人としては中堅にあたる世代でも、猟友会に入るとかなりの若手に入るようです。

支部長さんは二十歳頃から狩猟をされているそうで狩猟歴は約50年の大ベテランです。猟犬を調教することにも長けておられるようで、6匹の猟犬と共に狩を行っていた時期もあったようです。そんな猟犬も今は最後の一匹を残すのみとなり、私はその猟犬に会わせて頂きました。犬は私も飼育の経験がありますが、大半の犬は尻尾を振りながら人に近寄っていくか、ワンワン吠えて大騒ぎするかのふた通りが多いのですが、この子は少し様子が違いました。じっと私を見据えて品定めをしているかの様でした。そっと手を差し伸べると、スッと一歩下がる仕草をし、私が知っている犬の反応とは違っていました。もちろん可愛らしいお利口さんな犬であることに変わりはないのですが。私も猟犬として犬を育ててみたいなと思いました。

かれこれ2時間近くお話をさせて頂き、お宅を失礼しました。その際に、料理を色々試してみなさいと、イノシシの肉を分けて頂きました。

狩猟の世界はまずお師匠さんを見つけなさいと言われていますが、私は幸運にも素晴らしいお師匠さんに出会うことができました。今年から猟師一年生としてよろしくお願いします。