初めての単独忍び猟

狩猟を始めようと思って色々と調べ始めた頃にこのキーワード『単独忍び猟』ってなに?めっちゃ気になる!好奇心でいっぱいになりました(笑)少年の心をくすぐられる様な感覚ですかね。

そもそも狩猟免許を取得するきっかけになったのは一昨年に生駒のTさん(ジビエの師匠&変態師匠と呼んでいる笑)に勧められたからで、そして銃まで免許を取得したのは、わな猟免許を取得して北葛城支部の支部長さんにお会いするようになり、そこで猟師の高齢化と減少問題、獣害問題等を知り、『君のような若い猟師がこれからの世代を引っ張って欲しいんや。』という支部長さんの言葉で今に至っています。

今でもその想いは変わらず、『誰かがやらねば』の精神で精進していこうと思っています。しかし、単独忍び猟は私自身も興味の湧くところ。やらねば精神と興味が合わさって良い気持ちで取り組んでいく事が出来そうです。これから自分がやる事が全て繋がって、少しでも社会貢献になる様に努力していきたいと思います。

狩猟に愛用しているジムニー

さて、今回の単独忍び猟というものの、忍び?はたして忍べてたのか?というところです。まず、猟での歩き方は登山と違ってただ進めば良いのではなく、なるべく足音をさせず気配を消す事に気を配らなければなりません。そして少し進んでは立ち止まって周りの音に耳を澄ます。落ち葉が落ちてくる音も獲物の音に聞こえたりしてきます。山の中ではジャンパーポケットのジッパーを下げる音でさえ大きく感じます。ましてマジックテープを剥がす音なんて立てた時には近くの獲物は逃げてしまうと思います。

そして、初めて入る山では獲物がどういう行動をしているのかを知るところから始めないと、入った所がすでに獲物の溜まり場だった場合、自分が入り込んだ時にはすでに遅く、自分の気配で獲物は遠くへ逃げてしまっているでしょう。山を熟知して獲物が居るであろう場所を予測し、その場所に対してなるべく風下で自分の姿が見えにくい方向からアプローチしていく。これが必要だと思いました。

水飲み場があるので小川沿いに入りました
この谷は上から回り込んだ方が良さそうでした

今回は初めて独断で山選びから忍び猟までやってみて、反省や気付きも多くあり、次の出猟に活かせたら良いなと思います。

単独忍び猟の様子
オス鹿を待ち伏せから仕留める
巻狩りの様子