グッドデザイン賞

出逢いというのはどんな所からやってくるのかわかりません。

高校時代のバンド仲間が、黒天KURO-TENでの音楽イベントに連れて来た、お馴染みのダイちゃん。そのダイちゃんがたまたま生駒で出逢って私に紹介してくれたタカヒロさんは、私を狩猟の道に引き込んだ人。そのタカヒロさんが猟師試験の時にたまたま紹介してくれたのが、DOBERMANのボーカルでアトリエや福祉事業、大学講師と多岐に渡って活躍されている吉田田タカシさん(田田さんと呼んでいる)。狩猟免許のわな猟試験は田田さんご夫妻と一緒に受験しました。しかも私が大学生の時、その田田さんがボーカルを務めるDOBERMANの大阪南港で行われたライブを観に行ったことがありました。本当に出逢いってどこからやって来るのかわかりません。

その吉田田タカシさんが考案して生駒で実践されている、地域で子ども達の成長を支える活動 [まほうのだがしやチロル堂]が、2022年グッドデザイン賞において『グッドデザイン・ベスト100」に選出。その後審査委員会により『グッドデザイン金賞(経済大臣賞)』に選ばれ、さらに大賞を選ぶための最終審査に進む「ファイナリスト」にも選出されています。

5件のファイナリストが11月1日に六本木ヒルズにおいてファイナルプレゼンで決戦するようです。

一般投票も下記サイトで始まっているようなので、さっそく私も投票させて頂きました。

http://promo.g-mark.org/finalists

田田さんのこのような活動の背景には

日本では、子どもの約7人に一人が貧困状態にある(厚生労働省国民生活基礎調査)といわれています。そんな子ども達や保護者に、無料や安価で栄養のある食事や団欒を提供する「子ども食堂」が全国的に広がってはいるものの、孤独や貧困に苦しむ子ども達が利用しやすい場所なのかという疑問を感じていました。知らない人に「困っている」「お腹がすいた」と助けを求めることを恥ずかしく思って躊躇する子、いつどこで子ども食堂が開かれるのか調べられない子もいるはずだからです。この問題を解決するために、「困っている子ども達の居場所」といった直接的・限定的な表現ではなく、どんな子ども達も集まりたくなる目的を別につくり、支援が必要な子ども達が気軽に利用しやすい場所にすること。さらに活動を持続させるためには、行政等からの補助金等ではなく、子ども達を想う大人たちの想いが寄附という形で寄せられる仕組みが必要だと考えました。

という吉田田タカシさんの思いがあります。

いつの時代も子供たちは世界の財産であり未来への希望でもあります。子供たちの未来の世界は現在の大人達が守り創造していくことは使命だと思います。私は田田さんの活動に大変感動しましたのでここでシェアさせて頂きます。

これを読んで下さった方もよろしければ応援よろしくお願いいたします。

https://www.g-mark.org/award/describe/54517

チロル堂(概要)

貧困や孤独といった環境にある子ども達を、地域みんなで支える魔法の駄菓子屋です。入口におかれたガチャガチャには、通貨の価値を変える魔法が仕掛けられています。「支援対象を限定しない」と発想を転換することで、支援が必要な子ども達にアプローチする機会と、大人が日常生活の延長で寄附をする機会の増加を同時に実現しました。

デザインのポイント

1.誰もが来店しやすい「駄菓子屋」として場を開くことで、孤独や貧困に悩む子ども達の利用を促していること
2.1枚100円の価値がある店内通貨「チロル札」1枚で、子ども達は通常500円のカレー等が食べられること
3.「魔法」の仕掛けである「寄付」を、飲食や買い物に付随させ日常の延長でのサポートができること

詳細はこちらhttps://tyroldo.com/